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アルミケース・ヒートシンク

燕三条ものづくりメッセ2024参考出品⑤

アルミケースはいったん底面を逆に曲げこむことで、150mmの深曲げを行っています。接合部分はファイバーレーザー溶接を行っています。熱歪みが大きいアルミの溶接加工ですが、ファイバーレーザー溶接を行うことで、熱歪みを極力抑えています。撓むことなく安定した開口部を作ることが出来ました。

仕様

A5052 t1.5

W100 × D150 × H20(アルミケース)

W95 × D147 × H15(ヒートシンク)

熱歪み対策

熱伝導に優れているアルミは、その特徴故、熱による歪も大きくなります。

TIG溶接で接合を行う場合、溶け込みの悪さも考慮に入れて溶接棒を付加しながら肉盛り溶接することがあります。そういった溶接を行うと、熱による歪が大きくなってしまいます。

ファイバーレーザー溶接で接合すると、溶接部分がピンポイントに絞れるため、熱歪みを軽減することが出来ます。

格子状に組む

ヒートシンクは、長手・短手双方に櫛状の切り込み溝を施し、格子状に組み合わせました。スリット幅が大きいと組みつけても自重で外れてしまいます。またスリット幅が狭いと部材同士が干渉して組み合わせることが出来ません。組みつけることが出来、尚且つ自重では外れない程度の食いつきがあるスリット幅に微調整しました。

放熱板として

アルミは熱伝導に優れているため、放熱板として使われることがあります。熱を逃がし対象物の温度を一定に保つ効果があります。

またアイスクリーム用のアルミ製スプーンは、アイスの冷気を急速に吸収するため、負荷を少なくアイスをすくうことが出来ます。

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